住み替えの進め方Vol.1
売却と購入どっちが優先?
住み替えでは「居住中物件の売却」と「新居の購入」の2つを進めます。理想としてはこの2つを同時進行で進めたいところですが、不動産の売却は買主が見つかるタイミングが計算できないので、同時並行で進めるのは容易ではありません。
では・・・「売却」と「購入」どちらを優先して進めるべきなのでしょうか??
結論、現実的には売却を先行して、住み替えを進めることをお勧めします。
■理由①:住み替え計画が立てられる
住み替えを成功させるには資金計画を立てることが必須です。新居購入の予算が決まらないと新居探しもできませんよね。
そのためにも、今住んでいる不動産がいくらで売れるのかを知る必要があります。売却価格に目途がついたら、買い替え先の予算も立てられスムーズに購入手続きに進むことができます。
~住み替えの資金計画について~
下のAからBを引いて残った金額が新居購入の予算です。
A:「居住不動産の売却額」「手持ち資金」「借り入れできるローン額」
B:「住宅ローン残債」「売却に必要な手数料などの費用」
■理由②:高く売却しやすい
売りを先行すると、「この日までに売らなければいけない」という期限がなく、売却期間を長く取ることができるので、相場よりも販売価格を高めに設定できます。
また、買主から値下げ交渉をされたとしても、無理して値下げする必要が無いので結果的に高く売却することにつながります。
~「買い先行」のメリットは?~
では、買い先行にはメリットがないのでしょうか?
もちろん買い先行にもメリットがあります。一番のメリットは仮住まいを必要としないことでしょう。先に居住している不動産を売却すると、新居を購入するまで賃貸やウィークリー不動産暮らしになります。引っ越しも2回することになるので、その分余計に引っ越し費用がかかります。
しかし、購入を先に進めると、居住中のローンと新居のローンを二重で支払うことになり、もし売却ができなかった場合のリスクが大きいため、やはり買い先行はオススメできません。
ちなみに、不動産は売却購入ともに完了するまでに、一般的には早くても3ヶ月から6ヶ月程かかります。
これはあくまでも不動産会社と媒介契約を結んだ後の期間のため、書類を揃えるといった準備期間は含めていません。
よって準備期間を含めて遅くとも6ヶ月前には準備を進めるべきかと思われます。
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